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さくらの唄 安達哲

前半部はモラトリアムをテーマに高校三年生である主人公のありふれた日常と学校生活が描かれるが、中盤に差し掛かると一転その裏でじわじわと進行していた主人公の叔父による金・権力・支配・暴力・セックスが一気に氾濫し、主人公の苦悩と大人の闇の対比が秀逸なタッチで描かれている。
作者曰く「先のことは全く考えずメチャクチャに描いていて出来上がった作品」で、画塾に通っていた経験から発想しているという。 後半に進むにつれセックス描写が増えていったため発禁になりかけており、最終巻では成年コミック指定がされている。 連載当時はその事も一因となって打ち切りの憂き目を見るが、現在でもカルト的な人気を持つ作品である。


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